え!なんで!って思いますよね。
質問の仕方であなたの思考力が見破られていたとしたら、驚きませんか?
何気ない質問で「考えない人」だと思われることはだけは避けたいですよね。
なので今回は、「自分のアタマで考える」方法を「質問する」という行為を通して解説します。
質問の方法を変えることによって、「この人は自分でしっかり考える人なんだな」と思わせることができます。
また、日々「自分のアタマで考える」ことができているかどうかチェックしたい方にも、ぜひ最後まで読んでみてください。
自分のアタマで考えられない人の特徴
「自分のアタマで考えられない人」というのは、「正解病」になっている可能性があります。
正解病というのは、どこかに正解があると思って、必死に正解を探し求めてしまうことです。
これを聞いて“ドキッ”とした方もいるのではないでしょうか。
考える力を養うために、「正解病」を治すための方法について紹介します。
正解病を克服するために
その一つが、「アドバイス」ではなく「意見」を聞く姿勢を持つことです。
ここでいう「アドバイス」と「意見」の定義は下の通りです。
「アドバイス」:「あなたはこうした方が良いですよ」という相手の行動にまで踏み込んだ具体的な発言。
「意見」:「自分はこう思いますよ」という個人の見解を述べたもの。
この「意見」には「相手はどうすべきか」は含んでいないのです。
「自分の頭で考える」というのは、「意見」は聞いた上でそこから自分がどうするかは自ら考えて具体化するというものです。
そのような違いがビジネスなどの場面での「質問の仕方」に現れてしまうのです。
さっそく「質問」の具体例を見てみましょう。
「自分のアタマで考えていない」人の典型的な質問
質問の仕方や表現方法を観察していると、その人が「考えている人」か「考えていない人」かを簡単に見抜くことができます。
例えば、就活時代に以下のような質問をしたことがないでしょうか?
- 「学生時代にはどんな本を読めば良いですか?」
- 「どの会社がお勧めですか?」
これらが典型的な「アドバイスを求める」タイプです。
これらの質問の背景には、誰にもあてはまる本や会社という「正解」があるという前提があり、「正解を教えてください」という姿勢が根底にあるのです。
このような質問の仕方をする人は、ほぼ間違いなく「自分の頭で考える姿勢がない人」と言って良いです。
なぜなら、どんな本(や映画)が面白いかなんて、「個人の判断基準によって変わる」に決まっているのです。
またどの会社が良いかも当然、「人によって異なる」に決まっています。
ところが「正解病」に毒された人はとにかく「正解を教えてください」となるわけです。
「考える人」の質問の仕方とは?
では「自分で考える人」はどのように質問するのでしょうか?
例えば先の2つの質問を「意見を聞く」型の質問に置き換えてみましょう。
どのように尋ねたら良いか考えてみてください。
例えば以下のような聞き方がいいでしょう。
- 「◯◯さんが学生時代に読んで良かったと思う本は何ですか?またそれはどんなところが良かったですか?」
- 「△△さんがいま転職するとしたらどの会社を選びますか?またその理由は何ですか?」
こちらの方がより「意見を聞く」という聞き方になっていますよね。
自分のアタマで考える練習をしよう
少し練習問題をやってみましょう。
次の「アドバイスをください」型の質問を「意見をください」型の質問にするとしたらどのように表現を変えますか?
- 「仮想通貨は買っておいた方が良いですか?」
- 「将来どの資格が役に立ちますか?」
- 「何歳ぐらいで結婚するのが良いですか?」
このような質問をする場面は日常的に発生するものではないかと思います。
日頃から意識してみてください。
周りの人に当てはめてみましょう
実際に周りの人はどちらのタイプなのか当てはめてみましょう。
「アドバイス(意見)される側」だけでなく「アドバイス(意見)する側」にも適用できるので、今後先輩(社員)や上司と話をするときにも観察してみてください。
やたらに「アドバイスしたがる人」は思考停止型です。
その人の言うことが常に正解であると思って「そのまま」行動すると後々、痛い目に遭うことになりますにで気をつけましょう。
逆に言うと、自分が「正解型」の思考回路の場合、「意見を述べる」型の先輩は少し頼りなく見えるかも知れません。
「オレ(私)はこう思うよ」だけ言われても「では私はどうすれば良いんでしょうか?」と思ったら、そこがまさに思考回路を起動すべき所と考えましょう。
そこで「自分はどうすべきか?」と考えることが格好の思考力のトレーニングになるからです。
アドバイスを受けた時には?
では「アドバイス型」の先輩からのアドバイスにはどのように対処すれば良いのでしょうか?
「アドバイス」されたときには、それを「文字通り」受け取る(What型思考)のではなく、その人の言っている「背景や理由」(Why)をくみ取るようにしましょう。
その上で自分なりのアクションに「翻訳する」ことが重要なのです(Why型思考)。
ここでいう「翻訳」というのが「自ら考える」ことを意味しています。
Why 型思考になる
「1年間に100冊は本を読め」と言われたら、単に「100冊読む」ことを目的にしてはいけません。
「なぜ?」多くの本を読む必要があるのかを考えましょう。(例えば仕事の領域以外の知識の方が先の読めない時代には役に立つとか)
それならさらに「年に一度は未知の国を訪問してみよう」といったような自分なりのアクションを追加してみましょう。
それが、真の意図をくみ取る「Why型思考」で重要なことです。
まとめ
皆さんはぜひこのようなことを頭に入れて、何気ない質問をする時の「2通りの聞き方」を常に意識してみましょう。
そうすると、これまでとは違った世界が見えてくるのではないかと思います。
常に「自分ならどうするか?」を考えること、
そのためにはアドバイスを求めず、意見(とその理由)を聞いてから、それを自分なりにかみ砕いていきましょう。
そうすることで思考の習慣をつけていくことになるでしょう。
ここまで読んでみて、この記事そのものを「『意見』であって『アドバイス』ではない」という認識で受け取ってもらえたでしょうか?
まずはこの記事そのものを「練習問題」として、自分なりのアクションを自分の頭で考えてみて下さい。